『平清盛の盟友 西行の世界をたどる』
平清盛と西行との関係を描いた著書、『平清盛の盟友 西行の世界をたどる』 を上梓しました。
平氏一門の覇権を確立した平清盛と、和歌という文学を追究した歌人で僧侶の西行とは、同い年であり、清盛も出家前の佐藤義清(さとうのりきよ)も上皇の親衛軍でエリート武士集団たる「北面の武士」のメンバーでした。
やがて平清盛は一門を台頭させて源氏との闘争に入っていき、一方、佐藤義清は23歳の若さで出家して西行を号し、全国を旅して独自の和歌の世界を確立していきます。
本書は、平清盛と佐藤義清:西行のふたりの濃密な関係と西行の壮大な人生を、争乱にあけくれる平安後期から鎌倉初期にかけての時代の流れの中で描いた本です。
平清盛と西行の時代に没頭できるように、平安時代を彷彿とさせる写真も添えてあります。
今年は大河ドラマで平清盛が放映されますが、本書はそれに合わせて急造した本などでは決してありません。思い返せば、私と西行との出会いは、私が京都に住んでいた時にさかのぼり、西行研究歴は15年になります。この間、読破した西行関連の書物は二百冊を超えます。本書は、私の西行研究の集大成ですが、本書が平清盛が大河ドラマで取り上げられる本年に上梓されたことは、きわめて因縁深く感じられます。
全国での発売は1月16日ですが、Amazon.co.jpで予約していただくこともできます。
Copyright © 2011 Masakazu Ishikawa.
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3冊目のご著書『平 清盛の盟友 西行の世界をたどる』を拝読し始めました。
しばし、日々の忙しさからタイムマシンに乗り"ゆったりとした時が流れる世界"へと
移動することができました。
時間をかけて、じっくりと素晴らしい世界を味わいたいと思います。
投稿: 比護隆一 | 2012年1月17日 (火) 10時02分
知人よりご紹介頂き、本日・先程、アマゾンより本が届きました。稚拙なコトバで申し訳無いのですが、私にとって近年稀に見る素晴らしい本でした。今もじぃ~んと心に沁みています。「願わくば・・・」の歌をこよなく愛し、私もそうありたいと願い、西行に思いを馳せていましたが、この本を捲った途端に、西行が歌と共に立ち現れたかのような錯覚を覚えました。
本が届いて未だ数時間ですので完読できたわけではありませんが、何やら自分でもよくわからぬ興奮を覚え、部屋の移動と共に「持って歩いている」次第です。(何でしょう、この異常行動は・・・?)
これからじっくりさらに拝読させて頂きます。友人達に紹介させて頂きました。
他のご著書も引き続き拝読する予定です。
投稿: K.Y. | 2012年1月18日 (水) 21時38分